パン以外も楽しめる！ドライイースト使い道を徹底ガイド

ドライイーストはパン作りの必需品としてよく知られていますが、その使い道はそれだけに留まりません。

ドライイーストで作れるものは多岐にわたり、簡単お菓子から本格的な料理まで、幅広いレシピが存在。

この記事では、ドライイーストの大量消費方法や、余ったドライイーストを活用するアイデアを探求します。パン以外でも活躍するドライイーストの新たな使い道を紹介し、家庭での料理やお菓子作りの可能性を広げていきましょう。

ドライイーストで作れるもの多様な使い道

ドライイーストは何に使います？使い道

ドライイーストは、発酵を必要とする様々な料理に使用できます。例えば、自家製のピザ生地やフォカッチャ、さらには発酵を利用したエスニック料理など、多岐にわたります。

ドライイーストは発酵力が強く、使い方によっては生イーストよりも便利であることが多いです。また、菓子パンやスイートロールなど甘味を感じる焼き菓子にも適しています。

ドライイーストとベーキングパウダーの違い

ドライイーストとベーキングパウダーは、どちらも生地を膨らませる役割を果たしますが、その作用機序には大きな違いがあります。

ドライイーストは発酵によってガスを発生させ、生地を膨らませます。これに対し、ベーキングパウダーは化学反応によって生地を膨らませるため、発酵の必要はありません。

このため、ドライイーストを使用した場合とベーキングパウダーを使用した場合では、生地の食感や風味に明確な違いが出ることがあります。

ドライイーストはベーキングパウダーの代わりになりますか？

ドライイーストをベーキングパウダーの代わりに使用することは可能ですが、その結果得られる食感や風味は異なります。

ドライイーストは発酵による膨張力を持ち、生地に特有の風味をもたらします。一方でベーキングパウダーは即効性があり、よりふんわりとした食感を生み出すことができます。

ドライイーストをベーキングパウダーの代わりに使う場合は、発酵時間を考慮する必要があり、レシピの調整が必要になります。

ドライイーストの溶かし方は？

ドライイーストは通常、仕込み水または牛乳に均一に振りかけ、数秒待ってから混ぜ合わせます。この際、イーストが十分にふやけるのを待つことが重要です。

卵を多用するレシピの場合、イーストは水分に先に溶かす方が良い結果が得られます。また、牛乳を使用する際は水よりも溶けにくいので、少し長めに待つとよいでしょう。

古いドライイーストの使い道

開封後のドライイーストは、適切に保存すれば長期間使用することができますが、賞味期限が過ぎたものは基本的には使わない方が良いです。

賞味期限切れした時の古さもあるのですが、ドライイーストの本来の役割である「膨らませる」という力がが低下してしまうのが主な理由。

例えば、揚げパンやピザなど、少し膨らみが少なくても問題ない料理で使っている人も中にはいるようですが、発酵力が弱まっているため、使用する際は通常よりも長い発酵時間を見込む必要もあります。

ドライイーストを使ったパン以外のレシピ

大量消費する

ドライイーストを大量に消費するには、ピザ生地やフォカッチャがおすすめ。たとえば、一度に500グラムのドライイーストを使って、大量のピザ生地を作成し、これを小分けにして冷凍保存する方法があります。

この方法では、一回の調理で約10枚分のピザ生地が作れるため、後日、忙しい時でも解凍してすぐに使用できるのが大きな利点です。具材をのせて焼くだけで、手作りの美味しいピザが楽しめます。

同じく、フォカッチャの生地も大量に作ることができます。例えば、500グラムのドライイーストで約20枚のフォカッチャ生地を作成し、それぞれを個別に冷凍保存することが可能です。解凍後、オリーブオイルやハーブ、海塩を振りかけて焼くだけで、香り豊かなフォカッチャが完成します。

イタリアの伝統的なスナックであるグリッシーニやカルツォーネも、ピザ生地と同様の材料で作ることができます。グリッシーニは軽くてサクサクとした食感が魅力で、ドライイーストを20グラム程度使用すると約30本のグリッシーニを作ることができます。

冷凍できる生地を大量に作って、使う時だけ解凍して使用する…というのが大量消費のコツ。

簡単なお菓子レシピで活用

ドライイーストを使ったチョコチップクッキーは、通常のクッキーよりも深みのある味わいと、ざくざくとした食感が特徴です。このクッキーのレシピでは、ドライイーストを小さじ1程度使用し、通常のクッキー生地に混ぜ込むだけで、独特の食感と風味が生まれます。

また、ドライイーストを使用したシナモンロールは、ふわふわで柔らかな食感が楽しめ、朝食やおやつに最適です。このレシピでは、ドライイーストを10g程度使用し、ほんのり甘い生地にシナモンと砂糖、バターを加えて焼き上げます。

薄力粉も合わせてレシピで活用

例えば、薄力粉とドライイーストを使用したメロンパンは、サクサクとしたクッキー生地の外側と、ふんわりとしたパン生地の内側が絶妙な美味しさ。このレシピでは、ドライイーストを約5グラムと薄力粉200グラムを使い、バター、砂糖、卵を加えることで、表面にクラックが入った美味しいメロンパンが作れます。

また、ドライイーストを利用した薄力粉のパンケーキも、週末の朝食にぴったり。このレシピでは、ドライイーストの発酵力を利用して、通常のパンケーキよりもふっくらとした食感を実現。ちょうど膨らまし粉としてのベーキングパウダー以外の代用品としてドライイーストを使っている感じです。

余ったドライイーストを無駄なく使い切る

余ったドライイーストを効率的に使い切るためには、短期間で簡単に作れるレシピを選ぶことが重要。ドライイーストはパンやお菓子だけでなく、発酵を利用した多様な料理に活用できるため、幅広い選択肢があります。たとえば、ドライイーストを使ったクイックブレッドやフォカッチャは、準備時間が短く、一度に多くの量を作ることが可能です。これらのレシピでは、通常のパンよりも短い時間で発酵させることができ、余ったドライイーストを素早く消費するのに適しています。

また、ドライイーストを使った発酵バッターを活用したフリッターやパンケーキは、朝食や軽食に最適です。この種のレシピは通常、少量のドライイーストを使用し、短時間でふんわりとした生地を作り上げることができます。

さらに、先程もいちど紹介したように、ドライイーストを活用したピザ生地は、作り置きして冷凍保存することが可能で、いつでも新鮮なピザを楽しむことができます。

ちなみに、開封後のドライイーストの保存には特に注意が必要。ドライイーストは湿度や温度の変化に敏感なため、しっかりと密封して冷蔵庫で保管することが推奨されます。これにより、イーストの活性を長く保ち、品質を維持することができます。また、密封された状態であれば、開封後も長期間使用期限を延ばすことができ、余ったドライイーストを無駄なく活用可能です。

炊飯器レシピでも使える

炊飯器を使ってドライイーストを活用する方法は、手軽で簡単なのが魅力です。例えば、米粉とドライイーストを使った米粉パンは、炊飯器で簡単に作ることができ、グルテンフリーなレシピに。

炊飯器を使用することで、均一な熱分布が得られ、柔らかくふっくらとしたパンを作ることができます。この方法は、オーブンがない家庭でもパン作りを楽しむことができるためおすすめ。

ドライイーストのパン以外の使い道ここまでのまとめ

ここまでの記事では、ドライイーストの多様な使い方を探求しました。パン作り以外にも、ピザ生地やフォカッチャのようなイタリアン料理、また独特の風味を持つお菓子作りにドライイーストは活用できます。

特に、余ったドライイーストの効率的な消費法として、手軽に作れるパンやお菓子のレシピが有効です。また、ドライイーストの保存方法にも注意を払い、品質を保つことで、その可能性を最大限に引き出すことができるはず。

▶関連記事：氷砂糖の料理への使い道を徹底解説！簡単なレシピも一覧で紹介